中小企業白書

2014.08.17

この夏、時間を見つけては2014年版の『中小企業白書』をめくっている。

中小企業庁が毎年発行している、電話帳のように分厚い白書である。

 

日本の企業数の99.7%を占め、日本経済活性化の鍵を握ると言われている中小企業。

私も、日頃から中小企業の経営者の方々と仕事をすることも多いのだが、

一度、中小企業を取り巻く環境を全体的に俯瞰したいと常々思っていた。

 

この白書は、様々なデータを中心に、

現在の中小企業の抱える問題や将来的な展望が分析的にまとめられ、

また、各地の具体例も提示されており、読み物としてもとても興味深い内容であった。

 

 

ところで、中小企業を支援する諸制度は、国レベル、都道府県レベル、市区町村レベルと

いろいろあるのだが、利用する側からすると実にわかりにくいという実感をもっていた。

 

ところが、平成26年6月、中小企業庁のポータルサイト『ミラサポ』上に、

各施策を横断的に検索できる『施策マップ』というサイトがスタートした。

中小企業白書の中で、この『施策マップ』は

「分かりやすくいうならば、国・都道府県・市区町村の施策の中から自分が必要とする最適の施策を

『ぐるなび』のように検索し、「価格.com』のように比較することができる。」と紹介されている。

 

実際、試してみたところ、これまで、あちらこちらの団体から断片的に入手していた情報が

一手に入手できるようになっている。

確かに『ぐるなび』や『価格.com』の感覚に似ているかもしれない。

いずれにしても、大変、画期的なサイトであることは間違いないだろう。

 

人口減少・少子高齢化、海外との競争激化、IT技術の発達、就業構造の変化など、

めまぐるしく状況が変化していく現代社会にあっては、

この『施策マップ』は、激動の波を乗り越えていくツールの一つになるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ページの先頭へ戻る