事例に学ぶ「円満の秘訣」(1)
男女共同参画週間に開催された春日部市のハーモニーフェスタ「事例に学ぶ『円満の秘訣』」というテーマで基調講演をしてまいりました。
そこでお話させていただいた内容を少しコンパクトに修正してこのブログでもご紹介したいと思います。
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はじめに
「男女共同参画社会」の「社会」の基本の単位はやはり「家族」です。「家族」の男女といえばやはり「夫婦」です。
では、「夫婦」の間の「男女共同参画」、とはなんでしょうか男女共同参画社会基本法第6条には次のように定めています。
「家族を構成する男女が、相互の協力と社会の支援の下に、子の養育、家族の介護その他の家庭生活における活動について家族の一員としての役割を円滑に果たし、かつ、当該活動以外の活動を行うことができるようにすることを旨として行われなければならない」。
難しく聞こえますが、簡単にいうならば、夫婦が協力しながら子育てや介護やその他の家庭生活における活動をしましょうということです。夫婦が協力するためには夫婦が円満でなくてはなりません。
そこで、この家庭の中での共同参画を実現するために、「事例から学ぶ‘円満’の秘訣」についてお話したいと思っております。
ところが、困ったことに、弁護士のところに持ち込まれる案件は、「円満」とは対局の「うまくいかなかった事例」が殆どです。すなわち、残念ながら既に「離婚」を考えている人たちが殆どです。言い換えれば弁護士は「円満」のご夫婦からのお話を聞く機会が殆どないということです。
それでは、「円満の秘訣」はわかるわけないだろう、ということになりますが、少し見方を変えてお話をしたいと思います。
離婚を考える方々からお話を伺う中で弁護士として学ぶことができるのは、なぜ「失敗に至ってしまったか」ということです。最初は愛し合って結婚した男女が、何故、離婚を決意するに至ったのか、という経緯についてはじっくりお話を聞くことができます。
これまでそれこそ数百組のご夫婦の事例のお話を伺ってきましたが、百組の夫婦があれば百通りの夫婦の歴史があり、離婚に向かっていく理由と原因があります。それこそ様々な理由と原因があるわけですが、離婚にいたってしまった原因としていずれのケースにも共通していると考えられるのは、コミニケーションが欠落していたこと、といってよいと思います。
言い換えるならば、「円満」の秘訣は、ずばり、「うまくコミニケーションをとる」ということになります。
~事例に学ぶ「円満の秘訣」(2)へ続く~
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