日々雑感

芸術の秋

2008.10.28

芸術の秋。
実に久しぶりに、絵画展にでかけてきました。

遅ればせながら、初めて国立新美術館を訪れたのですが、
黒川紀章さんが設計されたという建物は、
前面を覆うガラスの壁がうねり美しい曲線を描いていました。
入口から入ると高い天井と広いホールがのびやかな開放感を
醸し出しております。
平日の昼間だというのに、たくさんの人々が絵画鑑賞を
楽しんでおられることにびっくりしました。

さて、前置きが長くなりましたが、
私のお目当ては「二紀展」に出展されている
林建造先生の作品でした。

林建造さんは、91歳。
かつては保育士でもあり80歳まで幼稚園園長も
つとめられており、現在でも、保育園等で講演されているとのこと。
若いころから、ずっと、絵の方も手掛けておられた方で、
子どもの絵を研究や絵本にも携わられたり、
絵だけではなく、文章やエッセイも本当にお上手で、
実に多彩な方です。

林建造さんは、以前、石神井にお住いだったとのことで、
今回、地元の方からご紹介していただき、二科展で直接
お会いする機会をいただきました。

林建造先生の出展作品はなんと100号程もある迫力の絵でした。
その絵の前で、林建造先生ご自身から、
出展作品の解説を直々にしていただいたのですが、
とても91歳とは思えないパワフルな内容に、
圧倒されてしましました。

「絵は見るものではないんだよ。聞くものですよ。
作者はこの絵をどういう思いで描いたのか感じ取ってください。」

「あなたがこのホールから1枚だけ選ぶとしたら、どれを選びますか。
常にそのような意識で鑑賞すれば、自分の感性がどんどん磨かれていきますよ。」

さりげないのですが、とても意味深い言葉をたくさんいただきました。
また、常にユーモアを忘れずに前向きに生きて来られた人生観に
大変勇気をいただきました。

日頃から、本や字や議論の真っただ中で過ごすことが多い仕事だけに、
ほんの1時間程度でしたが、絵や彫刻の中にいることで
とてもリフレッシュされました気がいたしました。

また、今度はゆっくりと足を運んでみるのもいいかなあ、と
思っています。

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